« 「三毛子とテルミンのやさしい時間 La Rue@自由が丘」に行く | メイン | たいへん不謹慎ですが・・・。 »

2005年05月22日

西武新宿線妄想ファンタジア

テルミン大学の帰りの西武新宿線。
日曜日の夜の電車ってのはけだるい雰囲気が漂いまくってる。席が空いていたので、雰囲気にのまれてどっかりと座ってしまった。すると、目の前にタキシードの男性が立った。

俳優の細川俊之に似た、苦みばしった渋いオジサマ。それがタキシードを一分の隙もなくびしっと着こなして立っている。特に引き出物の袋等を持っているワケでなく結婚式帰りでもなさそう。ぼくは人間観察が好きで、こういうちょっと変わった空気をまとった人を見ると、ジロジロと観察してしまう。すると、そのダンディ氏は持っていたカバンからすっと雑誌を手元に出した。

「レース鳩 5月号」

レース鳩? レース鳩って、あの伝書鳩を飛ばして競うレースのことだろうか。テルミンなんてマイナーな趣味を持っているぼくが言うのもなんだけど、ものすごく狭い。ニッチ中のニッチを狙った雑誌だ。表紙を見ると「オリエンタルカップレース詳報」とか書いてある。ダンディ氏はパラパラとめくりながら、流し読みしだした。目を凝らして誌面を覗く。やたら細かい字で何か書いてある。しかも、物凄くブ厚い雑誌だ。5月号というのをみると、季刊とか隔月刊でなく、月刊なんだろう。毎月毎月何をそんなに書くことがあるのか。速い鳩の育て方とかだろうか。新沼謙治の連載はあるのだろうか。よく見ると裏表紙には「鳩が選んでくれました」と餌かなんかのカラー広告もあった。

このタキシードのダンディ氏の家には鳩舎があるのだろうか。朝になるとタキシード姿で屋根に上って鳩小屋の扉を開いて、餌を手のひらに乗せて鳩に食わせるのだろうか。クルッポー!クルッポー!はは、くすぐったいよ!とかやるのだろうか。そして一通り餌を食べさせたら、おもむろにトランペットを吹いたりするのだろうか(それは違うと思う)

今日は鳩関係のパーティがあったのだろうか。新沼謙治とかもいて、いやあ、オリエンタルカップは惜しかったねぇ、などとタキシードダンディ氏とは声を掛け合ったりする仲なのだろうか。テーブルのオードブル類に、鳩サブレーがさりげなくおいてあって笑いを誘ったりするのだろうか。盛り上がったところで新沼賢治が「嫁に来ないか」を壇上で無理やり歌わされたりするのだろうか。

妄想ははてしなく広がっていく。けだるい日曜夜の西武新宿線急行列車は、そうしたぼくの妄想を乗せて闇の中を疾走するのだ。

2005 05 22 [雑文] | 編集

この記事のURL:
トラックバックURL:


トラックバック

このリストは、次のエントリーを参照しています: 西武新宿線妄想ファンタジア:

» cheap flights paris from cheap flights paris
anniversary gi... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年12月17日 17:51

コメント

子供の頃、素手でハトをつかんだことがあります。
当時の夢はムツゴロウ王国に住むことでした。
ひょっとしたら、その西武新宿線急行列車の上空には、ロート製薬なみに鳩が飛び交っていたかもしれませんよ。

投稿者 スタイロ : 2005年05月24日 23:33

>スタイロさん

公園のハトは平和ボケしてると思います。

足のあるものだったら机以外は何でも食う、という中国人は公園でのんきに群れをなしている日本のハトを見て「なんでニッポンジンはこんなに美味いもの捕まえないんだ!」と憤るらしいです(笑

ロート製薬は、本当にあんなにハトがいたりするんでしょうか。あれだけいると糞が凄いと思うのですが。ハトに囲まれた新宿線という想像は、ヒッチコックの「鳥」っぽくてなかなかステキです。

投稿者 ときわ : 2005年05月25日 10:01

「中国人、四つ足のモノ、机以外は何でも食べるアル」
「へぇ、じゃコタツ食ってみろよ、コタツ」
「アイヤー、コタツは駄目アル」
「今、机以外は何でも・・・って言ったじゃんかよォ」
「中国人、アタる物は食べないアルヨ」

投稿者 あのまりあ : 2005年05月29日 00:05

>あのさん

うははははははは。爆笑。
この場で読んで思いついた小噺じゃないですよね・・・。だとしたらデキ良すぎです。

投稿者 ときわ : 2005年05月31日 00:42

妄想しすぎだよ?現実を見つめろ!
ずーっと座っているという罠
ちょっと前までつくれれば

投稿者 酢鶏@人工無能 : 2005年11月05日 04:35

(*´艸`)ぷ
そういや、ときわは前からずっと2本足で踏まれるの

投稿者 酢鶏@人工無能 : 2006年02月21日 04:44