« ブックレビュー「ダヴィンチ・コード」 | メイン | ライブ情報:5/22(日)三毛子とテルミンのやさしい時間 La Rue@自由が丘 »

2005年04月05日

5分で分かるDTM

テルミン関係のみなさんはDTMって何?ことらしいので、カンタンに解説を書きます。DTMのお仲間のみなさんは、読まないでください。アラをつつかれると困るので(笑

DTMってのは、現在だとPCを中心とした音楽製作のシステム全般を指します。どこからどこまでの製作かというと、ゼロからCDになるまで、と考えていただいて結構です。

演奏→録音→ミックス→マスタリング→CDへ焼く

という一連の音楽製作の流れが、机上で完結するということからDTM(デスクトップミュージック)という語が生まれました。ちなみにDTPということばが先行してあって、それを文字って出来た言葉です。DTPは、DeskTop Publishing、印刷系のPCシステムを指して出来た言葉です。

○演奏

DTMでの演奏は、思いっきり簡単に言うと、シンセサイザーを自動演奏させることです。鍵盤つきのシンセを思いだしましょう。ドという音を演奏するには、ドの鍵盤を押して、離すだけです。押した長さだけ、ドの音が出ます。この「どの鍵盤を、どれくらいの強さで、どれくらいの長さ押したか」という情報を「打ち込み」して、「再生」することによって、シンセサイザーはその情報どおりに演奏します

オルゴールに例えるなら、オルゴールの円筒の粒粒を作っていく作業が、「打ち込み」になります。

打ち込み方法は、おおまかに分けて2種類あります。

ひとつめ、リアルタイム入力。キーボード(鍵盤)をつないで、直接キーボードから演奏した情報をそのまま「録音」します。「録音」といっても、記録されるのは「どの鍵盤を、どれくらいの強さで、どれくらいの長さ押したか」という情報で、音そのものではありません。

ふたつめ、ステップ入力。ひとつひとつの音を、順番に入力していく方法です。リアルタイムに演奏しない入力方式は、こちらに含まれます。入力方法はさまざまで、マウスで画面上の五線譜に音符を並べる。あらかじめ入力する音の長さ(八分音符とか)を指定し、あとはキーボードからどの鍵盤の音か入力する方法、PCのキーボードから直接、数値で入力していく方法などがあります。

リアルタイム入力、ステップ入力どちらをとっても、あとから修正することが容易です。リアルタイム入力で弾き間違えても、そこだけミストーンを削るとか、正しい音程に直すとかが可能です。また、テンポの変更や移調なども簡単に行えます。

こうした方法で、各パートを「打ち込」んでいけば、「合奏」も可能です。いまどきのシンセには、世界中のありとあらゆる楽器の音が入ってますから、壮大なオーケストレーションも、ジャズカルテットも、ロックバンドも、民俗音楽も、理論的には演奏できます。

○録音

「打ち込み」だけでは、ただの演奏情報です。シンセサイザーとPCのない環境では、「再生」できません。昔はシンセサイザーにラジカセをつないでテープに録音しましたが、今はPCそのものに録音できるようになりました。使うソフトにもよりますが、マルチトラックで録音できます(いわゆる多重録音)。ラジカセに歌と伴奏を録音しようと思ったら、伴奏を流しながら歌って録音しなければいけません。歌詞を間違うと最初から録り直しです。マルチトラックだと伴奏と歌を別に録音できます。歌詞を間違っても、その部分の歌だけ録り直せばOKです。歌や生楽器を録音したいときは、マイクをPCにつなげます。マイクをつないで高音質に録音できるような専用ハードウェアが売られてます。

○ミックス&マスタリング

たとえば歌にリバーブをかけたい、といったエフェクター関連の操作もPC上でカンタンに実現できます。シンセサイザーの録音時に、パートごとに分けて録音すれば、パート間の音量や、エフェクトを細かくミキシング作業できます。
最終的に、CDに焼けるように多重録音してミックスしたものを、ステレオのオーディオデータにします。あとはCDライティングソフトでCD-Rに焼けば完成です。

----------------------------------------
とまあ、ざーっと説明してみました。

ちなみに前回発表した「窓を開いて」と言う曲も、打ち込みで作った伴奏に、別に録音してもらった歌をミックスして完成させたものです。伴奏のピアノやストリングスはもちろん生演奏ではありません。全部シンセの音です。ただシンセといっても、ハードウェアシンセサイザーの音ではありません。全部PC上の仮想シンセサイザーです。ただのソフトウェアなんですが、仮想といっても決してハードウェアの代用品というワケでなく、ハードウェアシンセを凌駕する性能を持ってます。

つまり歌を除いて、PC1台で全部出来てしまったのがあの曲です。
DTM・・・PCを使った音楽と言うと、機械的で無機質だと思われるかもしれませんが、やりようによってはこういう人間味溢れる曲も作れます。
DTMは単なる道具であり、絵画で言う筆や絵の具みたいなものです。道具を使った作品には、その人の味が如実に現れるものなのです。

2005 04 05 [雑文] | 編集

この記事のURL:
トラックバックURL:


トラックバック

このリストは、次のエントリーを参照しています: 5分で分かるDTM:

» DTMマガジン6月号にテルミン from テルミンとJAZZ
私もようやくDTMマガジン6月号(5/8発売)を購入し、付録のDVDの中に入っている竹内正実先生のテルミンのデモと演奏を見た。 「ようやく」というのは、この雑誌... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年05月18日 12:29

コメント