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2005年03月09日
映画「MOOG」を見て。
映画「MOOG」にこちろうさんに誘われて行く。
上映前に佐藤教授のテルミン演奏付き。お得。
佐藤教授のボリュームアンテナを操る左手を凝視した。ふむ。バレリーナ。
映画のほうは、これは意外に哲学的。
テルミン博士と違ってKGBに拉致されたとかそういうきな臭い話もなく、おだやかにたゆたう水のごとく人生を送られた(過去形にしたらあかん!)モーグ博士。
モーグ博士が謙虚なのは、その考え方だなぁ、と思った。
細部の言い回しはあいまいだけど・・・
「アイデアは、考え付くのではなく、すでにもうそこにあって、それに出会うのだ」
つまり、あるものはあるがまま受け止めるお方。
森羅万象に宿るものに、チャンネルを合わせてそこから何かしらを導こうとしている。自分はその媒介にすぎないと考える。シンセサイザーは、オシレーターが発振した音を、アンプから出す。その間にフィルターがあって、音に変化を与える。このフィルターこそが、シンセサイザーの真髄で変幻自在の音色の生みの親だ。つまり、モーグ博士こそがフィルターなのだ。ただの電子的な音の発振現象を、音楽的な深みある音色に導くように、世の中にあふれかえる物質や自然現象から何かを導き出そうとしている。
そういった意味で「電子回路を感じることができる」というモーグ博士の言葉は深い。電子回路を自らの意思で作るのではなく、電子回路の「ささやき」からなにかを読み取ってあるべき形に結び、その結果として生まれたのがモーグシンセなのであろう。
シンセサイザーの「生みの親」という言葉を、モーグ博士自身は否定するのではないだろうか。
「私は、そこにあったものを、あるべきカタチに結んだだけです」
きっとそう言うに違いない。
媒介者としてのモーグ博士に乾杯!
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このリストは、次のエントリーを参照しています: 映画「MOOG」を見て。:
» 映画MOOGを見た from テルミンとJAZZ
さっきまで見てた。ときわさんと一緒。映画テルミンと違って、ご本人の語りが多く、その人となりが分かるような気がした。
MOOGさんのしゃべり方の雰囲気がテルミンさ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年03月09日 06:44
» 映画「MOOG/モーグ」。そして、スティーヴィー・ワンダー。 from Jalan Straight View通信-競馬と陽水とStevieに溺れる日々-
MOOGシンセサイザーと言えば、スティーヴィー・ワンダーとも縁が深い、シンセサイザーの祖。その草案者であるMOOG博士に関する映画「MOOG/ムーグ」を観た。ち... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年03月31日 02:06
» moog (2004・米) from HALa9000s CINEcolumn
★★★★☆
70分/カラー
監督:ハンス・フェルスタッド
出演:ロバート・モーグ/ガーション・キングスレー/ジャン・ジャック・ペリー/マニ−・マー... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年04月05日 04:00









コメント
食事も楽しかったです。おつきあい、ありがとうございました。ときわさんの記事で映画を反芻できました。
投稿者 こちろう : 2005年03月09日 06:43